これって睡眠障害?
厳密に言うと、今から出てくるものは、睡眠障害であるかどうか微妙なところですが、自分ではなかなか気付きませんが、周りに言われて気になる睡眠中の自分の行動ってありませんか?
そこで、ここではそんないろいろな睡眠中の「奇行」について、どんなものがあるのか検証してみたいと思います。

いびき

「まるで電車のレールの下で寝ているようだ」「不規則なリズムが気になって眠れない」 家族や恋人こんな事とを言われて、苦笑いした経験はありませんか?しかし、周りの方にとっては結構深刻な問題の場合もあって、あなたのおおきないびきが、大切な人の睡眠障害になっている場合がありますのでご注意を。しかし一言にいびきといっても、寝息に毛が生えたかわいらしいものから、聞くに堪えがたい、からだのどこから出ているのかと疑ってしまうほどの大音量のものまで種類は様々ですが、いびきをかく人のその音は、他人の眠りを妨げるだけにあらずで、質の良い睡眠が取れていない事を知らせるシグナルでもあるんです。しかし、本人が気付いていないケースが多く、人から言われてはじめて気付く方も少なくありません。ですからあなたの隣で眠っている方が、気になるいびきをかいていたなら、そっと教えてあげる事をお勧めします。ここではそんないびきの解消法をいくつかご紹介したいと思います。
いびきは、体調によっても変化し、慢性的にかかなくても、特別に疲れているときなどにたまにかく方もいますし、昔は書かなかったのに、体形が変わった事によりかくようになったりと症状は本当に人それぞれですが、一般的には鼻や喉のとおりが悪い方に多く見られる現象で、体形的に多いのは、首が太く短く、あごが小さい人や、全体的にふくよかな方ともいわれています。
現在ではその解消グッズがたくさん販売されています。鼻の上にテープを張ったり、中に入れて鼻腔を広げるものなどが主流で、なかなかの評判のようです。また、気道を確保するために、枕の高さも自分にあったものを使うことで解消されたという方もいらっしゃいます。
枕選びのポイントとしては、仰向けの寝姿勢のときに、頭のてっぺんと首がまっすぐ一直線になるものがいいとされています。それでも解消されない方は、鼻や喉に何か身体疾患があることも原因の一つとして考えられるので、早めに耳鼻科の先生に診てもらうことをお勧めします。

歯軋り

実は、日本人の半数以上の方が歯軋りしているって知ってました?歯軋りといえば、あのなんともいえないギリギリとした独特の音を発するものですが、中には全く音がしない歯軋りもあって、自分も周りの人間も気付かない歯軋りもあって、こちらは専門科でないと気付く事はまずないといいますが、肩こりなどの原因になる事もあり、注意が必要です。
この歯軋りの仕組みは、浅い眠りから入って、深い眠りに入った後に、再度浅い眠りに向かう最中に起こると言われていて、睡眠中に、通常は均等にバランスの取れているはずの、口が開かないように閉じようとする神経と、それを閉めすぎないように抑える神経のバランスが何かしらの原因によって崩れてしまうために起こります。この現象は、一瞬で顎に対して、自分の体重の何倍もの圧力がかかることがあり、顎関節症を引き起こす場合もあります。また、この状態が長く続くと咀嚼筋が肥大し、顔面神経痛になったり、頭痛や肩こりなどに影響を及ぼす事まであることにたいして、自分で気がつかない事が多いので、厄介なものなのです。
対策としては、市販のマウスピースを使って歯を守る事が一般的な方法で、場合によっては歯医者にいって歯列矯正を行う必要もあります。

寝言

本人は全く覚えていないのに、寝ている間に、明確にしゃべる人、あなたの周りにはいませんか?私の友人には、しっかりと会話までしておきながら、実は寝ていて、全く覚えていないという人がいます。
ラブコメなどのドラマの場面にうっかり奥さんと違う女性の名前を寝言でつぶやき、大喧嘩なんてシーンはよく目にしますよね。なぜ、眠っているはずの人が、こんなにはっきりしゃべるのでしょうか?
一説には、脳が起きている状態のときに覚えた情報を、寝ているときに整理したり、次にその情報をどのように使おうか?とか、いろいろシュミレーションをしていて、その最中に、言葉が伴ってしまう場合があるといいます。ですから、脳にとって、その日の印象的な出来事に関した内容の寝言をしゃべる事が多いんだとか。
これは、比較的自然に現れる事で、例えばむにゃむにゃだとか、意味として成さないものや何を言っているのか聞き取れないが、何か言っていることがあるな、といったようなレベルでしたらあまり心配ないといえますが、あまりにもはっきりとしゃべる場合は、「レム睡眠行動障害」の可能性があります。これは、レム睡眠中の脳は、不安や恐怖を感じたときに近い条件にあると言われていて、そこに、起きているときに感じた情報などが混ざって怖い夢を見やすくなって、夜中にしょっちゅう目が覚めてしまう、というもので、やはりストレスは溜め込まないことに越した事はないようです。
解決策としては、原因が不安や強いストレスなどであるようなら、カウンセリングをうけたり、薬物医療などが効果的ですが、めまいなどの副作用を起こす場合もあるので、専門的な知識を持った医師に相談する事をお勧めします。

夢遊病

夢遊病は、こどもの頃に良く見られる症状ですが、実は大人にも、特に中高年の男性に見られるかとがあります。その行動は、大人と子供ではずいぶん違います。
子供の場合、脳が眠ったまま、体が覚醒状態になり、部屋をぐるぐる歩き回ったりする事がありますが、大人になってからの症状だと、そこまでの行動はしませんが、寝言から始まって、それがしだいに、はっきりとした大きなものに変わっていき、そのうちに攻撃的な行動を起こしてしまう場合に発展する事もありあす。
こちらも、精神的なストレスが原因のことが多く、薬を使った治療が効果的なため、早めに医師に相談する事をお勧めします。